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市民・子供向けDIG
目的│DIGだけでは不十分│事例集
写真  市民向けや子供向けDIG(学校教育等におけるDIG)は、DIGが生まれた当初から行われてきており、今日においてもDIGのもっとも重要な対象です。というのも、防災の「エンドユーザー」は市民であり、そして子供たちに正しい防災教育を行うことが将来の「賢い市民」を育てる基礎となるのですから。

  ところで、DIGの持ち味は融通無碍であり、どれは正しくどれは間違っているということはありませんが、「旅の坊主」が行う市民向け・子供向けのDIGについては、初期のDIGと最近のDIGでは、重みの置き方がずいぶん変わりました。初期のDIGでは、発災後の対応のあり方(例えばどうやって避難するか)を主に議論してきました。それが最近では、わがまち・わが身に襲いかかる災害のリスクを認識させることに焦点を当てています。この変化は、私自身の防災に対する考え方の変化とも深く関わっているのでした。

  防災関係者の間では良く知られているものの、一般の方にはあまり知られていないことが幾つかあります。その一つが、阪神淡路大震災の死者の圧倒的多数は自宅で死亡したこと、またその死の多くが即死であったことです。また、地形や地盤、建物の構造によって被害の出方が大きくことなることも、一般の方にはあまり意識されてはいないようです。

  このことを考えると、市民・子供向けDIGを行う場合、生き延びられることが無条件の前提となっているDIGはおかしいのではないか、まず、地形や地盤、建物といったことに鑑みて、あなたは生き延びられる条件を整えているのか、そのことをまず問うべきだろうと思うようになったのです。その意味で、市民・子供向けDIGの目的は、災害のリスクを自分自身の手で認識してもらうことにある、と言うことができるでしょう。
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